真の自己分析は感情が動いた瞬間を統計的にとらえることだ

皆さんは自己分析のやり方は、幼少期から今までの出来事を書き連ねることだけだと思っていませんか。

確かに外に置いてある自己分析の方を見るとどれも自分史を書いて見るものが多いですが、

しかしいざ書いてみても途中で「これ何のために書いてるんだっけ?」とふと思う瞬間があります。

自己分析で自分史を書いている最中に「これ何のために書いてるんだろう?」という状態から抜け出すためには、まず自己分析に対する考え方を変える必要があります。

今まで自己分析と言うのは自分史さえ書いていれば見えてくるものと思われがちですが、実はそれだけでは全く就活の方向性は見えてきません。

 

「感情が動いた瞬間を分析すること」

「感情が動いた具体的な行動に連続性があるか」

 

この2つの観点から自己分析をしていくことが最もしっくりくる自己分析のやり方です。

ただ単に幼少期から自分史を振り返って書いても意味がない

参考書通りに自分史をしっかり書いても自分が前に進んだような感覚をなぜか得にくく、やがてやりっぱなしのまま放置してしまうことが多いです。

確かに自分史をなぞるやり方は非常に理にかなっているのですが、

やや理解しづらいところがあったり、項目と項目ごとにつながりが見えてこないため、ただ単に”書いてるだけ”状態に陥らやすくなります。

書店で買った自己分析で自分史を書いているときに「なんだかピンとこない」という現象は、

自分史を書くことだけで自然と自分の方向性が見えてくるという思い込みから来てることが非常に多いです。

 

恥ずかしい思いを抑えて友達に自分の印象を聞いたり、普段親と全く話さないのに自分の幼少期を親に聞いたりと、

一生懸命、自分の過去を振り返っているのに書いている項目がどう活かされるのか具体的にイメージできないのは非常にらもったいないですよね。

そこで自己分析の捉え方をまず変えてみることから始めてみましょう。

自己分析で着目すべきは「感情が動いた瞬間」

自己分析はただ単に自分史をつらつら書くものではなく、過去に感情が動いた瞬間を中心にまずは拾い集めるという捉え方をしてみましょう。

そのためにやるべき最初の事は、どんな小さな事でもいいのでまずは過去の楽しかった経験を思い出してみましょう。

例えば、

  • 大学1.2何歳の時、楽しくてたまらなかったサークルでイベント企画のリーダーをやった経験
  • 高校生の時に朝から晩まで、日中の授業をほとんど居眠りしながらも一生懸命取り組んできた部活動
  • 小学校の頃、友達と一緒にゲームをしてワイワイやるのが楽しかった思い出

その他に自分史をつらつらと描くのではなく、まずは「楽しかった」と言う感情が動いた瞬間を思い出しながららその時にやっていた出来事を描くようにしましょう。

感情が動いた瞬間を思い出すことで、その時にやっていた活動を思い出すことができます。

そしてその時と同じ活動をすれば、その時と同じ思いをすることができます。

例えば、大学1.2年性の時に楽しくてたまらなかったサークルのイベント企画を、大学3.4年生になった今やっても、「楽しい!」と思えることができやすいですし、

そう学校の頃にハマっていたゲームを大学3、4年生になった今でも「楽しい!」と思えることが多いです。

人生の目標はその人によって異なりますが、全員に共通しているのは「楽しむこと」ですよね。

人生は楽しんだもの勝ちです。仕事も、大手か中小とか給料が高い低いとかそんなレベルの低い話ではなく、楽しんだもの勝ちです。

なので、自分が「何をすれば楽しいと思うことができるのか」をたくさん持てば、それだけ自分が心から楽しいと思える仕事を見つけやすいです。

上記の例で言えば、イベント企画が楽しいのであればイベント企画会社もあっているかもしれませんし、

友達と一緒にゲームをやって楽しいと思うことができれば、チームで課題解決に取り組むコンサル系もあってるかもしれません。

このように、自己分析は自分史をただ書き重ねるのではなく、感情が動いた瞬間とその時の行動に着目することで、本当の意味で自己の分析をすることができます。

感情が動いた瞬間を味わうためには再現性も考慮しなければならない

感情が動いた瞬間を分析するのと同じくらい大切なのが、その時の行動をすることで何度も同じ感情になるかどうかという再現性がも確かめなければなりません。

例えば、大学1.2年生の時にたまたまやったイベント企画が意外と楽しくて、自分から企画をどんどん投げることができるイベント企画会社がいいのでは?と思いがちです。

しかし、自分から企画して楽しめた経験は大学時代以前にもありましたか?

本当に自分から企画することが楽しいと思うのではあれば、昔から友人と遊びの計画を立てたり、いつだってクラスレクの企画の中心にいましたか?

もし、これらに即答でYESと答えることができなければ、大学1.2年生の時にやったイベント企画がたまたま楽しいと思えた偶然的な出来事かもしれません。

もし、友達や関係者とバチバチしながら企画をしていたとしても、あなたは楽しむことができたでしょうか?

このように、自分が楽しいと思える行動をしたとき、いつどんな時でもどんな環境でも楽しむことができるかどうかがとても重要なポイントとなります。

自分の軸や就活の軸を形成した出来事はインパクトが強いものが多いため、それが本当に自分の幼少期から変わらないものかどうかを見極めようとしないことが非常に多いです。

それゆえ、自分が好きだと思える会社に入ることができたのに、「何か違う」とふとした瞬間に感じてしまい、やがて毎日が楽しくない地獄のような日々が繰り返されます。

自分が楽しいと思うことができる行動をかき集める事も大事ですが、

何度やってもどんな環境になっても、自分が楽しいと思える行動するたびに”楽しい”と思うことができるという連続性や再現性も非常に大切です。

【実例】僕の感情が動いた瞬間とその連続性

僕が実際に幼少期から今までの人生の中で感情が動いた瞬間を一例として挙げると以下のようになります。

  • 大学時代に英語サークルで後輩に英語を教えたとき
  • 大学時代の英語サークルで、自分が企画した先輩の引退式で先輩方全員を感動で涙を流れさせたとき
  • 高校時代のバスケ部で、後輩にバスケを教えている時
  • 幼稚園や小学校の時、 10種類以上もの生き物を楽しみながら飼っていたこと

他にもまだまだ例はたくさんありますが、このような経験から、

自分は「何かに対して尽くすこと」が自分の感情が動く瞬間であり楽しめる瞬間です。

昔から友達から面倒見が良いと言われることもあったり、何かに対して尽くしたことで自分が楽しむことができた実例が数多く存在するので、

僕の場合は自分の人生を楽しむ上で、「尽くすこと」はもはや外すことはできません。

ただ単に自分史を振り返るだけではまったく意味がない。感情が動いた瞬間をいくつも集めて統計的に「自分の気持ちが上がる瞬間」を見極めていこう

書店で販売されている自己分析の本はどれもただ単に自分史を振り返るものばかりです。

中には「こんな項目、本当に必要なの?」と疑問に感じて思うこともしばしば。

確かに多角的に分析するという意味で、自分の過去を洗い出したり、一見関係のないと思ってしまう項目も非常に大切です。

ただ、問題なのが今書いてる項目が自分の自己分析において、どう具体的に役立つのかはっきりイメージできないことです。

幼少期の経験をただ単にに書いても、ただの思い出を振り返る会になってしまい、自己分析には一切つながりません。

そしてやがて自己分析の方を進めていると「これ何のためにやってるんだろう?」と違和感を感じ、やがて自己分析から離れてしまいます。

 

まずは自己分析の捉え方を変えましょう。

自己分析はただ単に自分史を書き重ねるのではなく、感情が動いた瞬間とその時の出来事や行動を洗いざらい出していくという方向性で進めていきましょう。

また、自分がどんな環境下にあっても、その感情が動く瞬間である行動をとったとき、同じ感情を得ることができるかといった再現性の有無も非常に大切です。

 

人には人それぞれの目標がありますが共通している最終的な目標は、「楽しめるかどうか」「幸せになれるかどうか」です。

極論、人生は楽しんだもの勝ちです。

そのため、自分がどんな状況下にあっても楽しいと思えることを見いだすことができれば、

就職後も大学時代なんか比べ物にならないほど楽しい未来が待っています。

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