体育大学卒業生が体育大学の就職先ランキングを解説

体育大学を卒業後、どのような就職先があるのか気になることはありませんか?

体育大学を卒業した先輩たちは必ずしも体育やスポーツに携わる就職先に就職しているとは限りません。今回は、実際に体育大学の卒業生が体育大学の就職先ランキングを解説します!

体育大学の就職先ランキング第一位:一般企業

体育大学卒業生の中で最も割合が高い就職先は、「一般企業」です。

体育大生に入学してくる学生の8割は体育教師を目指していますが、実はほとんどの学生は教員免許を取得するだけで、実際に体育教師として学校に就職する卒業生は全体の2割程です。

理由としては、「教員採用試験における体育教師の倍率の高さ」にあります。公立中学校・高校ともに毎年10倍~15倍の倍率があり、新卒で教員になることは狭き門です。そのため、教員志望だった学生も教員採用試験に落ちた結果、一般企業に就職する道を選ばざるをえないケースも出てくるのです。

一般企業の就職先として代表的な業界は以下です。

・幼児体育を専門とするスポーツクラブ

・スポーツ用品メーカー

・スポーツジム

・介護職

・その他(製造業・飲食店・人材紹介・運送・金融保険・サービス業)等

体育大学卒業生のほとんどが、在学中に体育スポーツ以外のやりたいことを見つけ、他大学の学生と同じようにさまざまな業界の面接を受け就活をしています。

日本の縦社会において体育大学出身というだけで好印象を与える企業も多くあり、就活では学歴が有利に働くこともあります。

上下関係においての立ち振る舞いや、チームメイトとの関係構築など、部活動等で培った力を面接の場で発揮しましょう。体育大学生ならではの強みを発揮できると他大学の学生と差をつけることができ、希望の企業への内定も獲得しやすいようです。

体育大学の就職先ランキング第二位:学校教員

体育大学生が、学んできた体育・スポーツを「仕事」として活かせる職業のひとつが体育教師です。中でも一番多い就職先は、中学校・高校の体育教師です。

理由として、大学単位の中で中高の教員免許を取得可能なカリキュラムを組んでいる体育大学がほとんどだからです。

次いで多い学校機関への就職先は、小学校の教員です。

小学校の教員になるためには中高の教員免許とは異なる教員免許取得をする必要がありますが、教員採用試験の倍率は常に一桁で、中高の教員よりも合格しやすい傾向にあります。また、教員になったあとも部活動などが無くプライベートの時間が多く確保できるなどの理由で就職する卒業生も多く見られます。

また、教員免許を取得するにあたっておこなう「介護等実習」で介護施設や障がい者施設に研修に行った際にやりがいを感じ、特別支援学級などの教員になる卒業生も珍しくありません。

このように、学校に就職するといってもさまざまな教員の種類があるため、自分がどのような教員になりたいかによって就職先は異なりそうです。

体育大学の就職先ランキング第三位:公務員

体育大学卒業生の就職先の傾向として、公務員を選ぶ学生も一定数います。

一番割合が高い職種は、警察官です。やはり、培ってきた運動能力や体力を仕事に活かせ、かつ安定した生活もできる警察官はやはり魅力的なのでしょう。

また、地方公務員や国家公務員にチャレンジして内定を獲得している卒業生もいます。学部や学科によっては、スポーツを通して人々の生活が豊かになる学問も学ぶため、実生活により近い場所で人々の生活を支えたいと志す人が多いようです。

体育大学と言えど、公務員対策講座などが充実している大学もあり卒業生もそういった講座を多く利用しているようです。勉強が苦手という体育大学生も志してみるのと良いかもしれません。

まとめ:体育大学の就職先ランキングは多種多様!

今回の記事では、体育大学生卒業生が体育大学の就職先ランキングを解説してきました。

体育大学に入学したのだから、それに携わる仕事に就かなければと思いがちですが、案外そんなことはありません。大事なことは、大学4年間でさまざまな経験をし、社会に出て仕事としてやってみたいと思えるものを見つけることです。

そのための手段は、一般企業・教師・公務員と何でも良いのです。

まずは、自分を良く知り、社会のことを知ったうえで就職先を決めることをお勧めします。体育大学で培った経験は、必ず社会で活きますよ。

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