今の時代、就職活動において、TOEICのスコアは大抵の企業面接で採用の指標となっており、もはや必須と言っていいでしょう。
留学経験があったり、帰国子女であったりという人は、最近では珍しくなく、その経験の中で何を成し遂げたかというところに焦点が当てられます。つまり、英語ができて当たり前という環境に限りなく近づいてきています。
しかし、英語が苦手・嫌いという人にとっては、無理をしてまでTOEICの勉強をしなければならないのか、理解できないかもしれません。TOEICはなぜここまで重要視される項目になっているのでしょうか。
今回は、TOEICスコア700点は就職活動でどう有利に働くか、取る必要はあるのかという点を解説します。
TOEIC700点取る就活生って？
就職活動期の大学四年生のTOEIC平均スコアは、リスニングが284点、リーディングが218点、トータルで502点です。
その上で、一般企業が新入社員に求めるTOEICスコアは、600点以上です。勤勉さ、グローバルな姿勢をアピールすることができます。大学、留学経験、志望企業にもよりますが、600点以上はエントリーシートに書いて良いでしょう。
そして、TOEIC700点は、英語をアピールポイントにできるレベルです。一般企業では、目を引く存在になることは間違いありません。
TOEIC700点取る就活生の就職先
面接を受けるにあたってTOEICの点数を求める企業の代表としては、外資系金融・外資系コンサル、総合商社、航空会社、旅行会社などが挙げられます。そして、TOEIC700点は、日本の大手企業では書いていなくても求められる基準になります。大抵の企業で、TOEICのスコアをエントリーシートへ記入することが求められます。
その他、内定後に勉強してくださいという指示がある企業、就職後のキャリアアップに影響する企業もあります。
また、見込み採用を行なう企業があります。日本の某大手航空会社でも行なっていました。もしTOEICの点数が足りないが、絶対に入りたい企業があるという場合は、ダメ元で応募してみるのもアリかも知れません。不安なら、インターンや説明会、OB訪問などの場で相談してみましょう。
ちなみに、TOEICの点数が欲しいあまり、点数を水増しすることを考える人がいるかも知れません。しかし、負い目を感じて、面接でも周りの方がよくできるように見えてしまいます。面接を乗り越えても、「バレたらどうしよう」という恐怖感が付きまといます。ただただ不安になるだけなので、ここはぐっと堪えて止めておきましょう。
就職には、TOEIC700点以外に どの資格がおすすめ？
時間があるうちに、就職に向けて資格を取ろうと考えている方は多いと思います。看護師や保育士などの国家資格、簿記やFPなどの専門的な検定や資格、英語のスキルなど、候補に上がるものは多岐に渡ります。
その中で、英語やパソコンのスキルは、『潰しがきく』点では有効です。つまり、どの職業・企業でも活かすことができ、必要とされます。まだ将来を何も考えていない、やりたいことが見つかっていないのであれば、まず英語のスキルを伸ばしていくのも手です。
しかし、就職したい業界が決まっているなら、専門分野を伸ばしている方が、採用してもらいやすいです。なぜなら、英語やパソコンの力を伸ばしていても、使える業界や企業は多いですよね。この仕事・企業じゃなくても良いだろうと思わせてしまいます。「この仕事がしたい」「この企業じゃないとダメだ」という気持ちは、英語やパソコンのスキルより、専門的な資格を持っている方が伝わります。
就職に有利なTOEIC700点の勉強の仕方
TOEICが難しいと言われる最大の理由は、問題の多さです。リスニング100問とリーディング100問を2時間で解かなければなりません。
まずは、市販のテキスト・問題集で、テクニックを学ぶことを最優先しましょう。形式やテクニックをマスターできれば、あとは慣れるだけです。
TOEICの問題の形式は、特殊です。洋画や洋楽で、英語を楽しんで聴くのも良いですが、それでは正直TOEICスコアには繋がりにくいです。
まとめ：TOEIC700点を取ると就職は有利になる！
今回は、TOEICスコア700点は就職活動でどう有利に働くか、取る必要はあるのかという点をお伝えしました。TOEICのスコアを無理してまで取るかは、目指す業界・就職先と、本気度によると言えるでしょう。
どうしてTOEIC700点が基準とされるのでしょうか。それは、TOEICのスコアはやればやるほど伸びるので、本気度を判断しやすいからです。そして、TOEIC700点は、もちろん勉強しなければ取れないですが、頑張れば取れるレベルと企業は判断しています。勤勉さ、グローバルな姿勢をアピールしたいのであれば、有効です。
しかし、企業が就活生にTOEICスコアを尋ねる際、本当に見たいものは、語学力ではないということを理解しておきましょう。TOEICのスコアを通して、基本の学力や学習の姿勢、目標に向かって真面目に努力できるかどうかを見ています。
志望理由を熱弁できること、専門分野の学習、人柄に加え、その根拠としてTOEIC700点のスコアを持っていれば、一歩先を行く存在になることが出来るでしょう。
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