「卒業論文の脚注の書き方はそこまで重要じゃない」と思っていませんか?
確かに卒業論文は脚注より本文の方が大切なのはその通りですが、
実は卒業論文の脚注を正しく書かなければ卒業論文が通らないことがあるんです!
今回は卒業論文の脚注の正しい書き方が気になる方に向けて、卒業論文の脚注の正しい書き方などを解説します。
卒業論文の脚注の正しい書き方1:卒業論文の脚注の意味を理解する
まず最初に「脚注」とは何か、そしてなぜ必要なのかを理解していきましょう。
基本中の基本で、「そんなことはわかっている」という方もいらっしゃるとは思いますが、この脚注の意味や必要性を理解していなければ最悪「卒業論文が通らず卒業できない」という事態になる可能性があります。
まず脚注というのは何なのかを解説していきます。
脚注という言葉には二つの意味があります。
卒業論文の脚注の意味を理解する1
一つ目の意味は卒論の本文の中で自分以外の誰かが話した言葉や、自分以外の誰かが書いた書籍やインターネット上の文章、または図表やデータなどを自分の卒論の中で引用する際に、その情報の出どころを明らかにするための補足説明です。
つまり自分以外の誰かが持っている情報などについて、
「これは自分の情報ではなく〇〇さんの情報です」
とその情報の所有者・発信者を明らかにする行為なのです。
例えば、このようなものが脚注が必要な部分です。
『明日は雨が降る。これは「朝のNHKのニュースで明日の降水確率が90%だ」と言っていたからわかることだ』
上記の「朝のNHKのニュースで明日の降水確率が90%だ」という言葉は、自分以外の情報発信者が発した言葉なので、脚注で補足が必要です。
卒業論文の脚注の意味を理解する2
そしてもう一つの意味は、文章の中に出てきた「別途説明が必要な言葉」に対する補足説明ということです。
卒業論文の文章中では簡単に説明しきれない言葉などを、文章の外で脚注を使い説明するということができます。
このように「別途説明が必要な言葉」を脚注で説明することで、卒業論文の本文自体がややこしくならず、見やすい体裁を保つことができるのです。
以下の例文を見てみましょう。
「卒業論文で引用した文に脚注を用いなければ剽窃(1)となってしまいます」
(1)他人の文章・語句・説などをぬすんで使うこと。
このように一般的に使われない「剽窃」という言葉に脚注を付けておくことで、読み手がもしその言葉を知らなくても脚注を見ながら読み進めることができるというわけです。
卒業論文の脚注の正しい書き方2:脚注の付け方を確認しよう
次に卒業論文の脚注の付け方を確認していきましょう。脚注の付け方には主に二つの方法があります。
卒業論文の脚注の付け方1:脚注番号を付ける
先ほどの例でも見たように、以下の例文はこの「脚注番号」を付けたものになります。
「卒業論文で引用した文に脚注を用いなければ剽窃(1)となってしまいます」
このように脚注を用いたい言葉や文、文章に対して脚注番号と呼ばれる数字を振り、同ページ内の脚注スペースにて補足説明を入れるというものです。
ちなみに言葉や文、文章に数字だけを振っておいて、巻末に注釈を載せるパターンがありますが、あれを「巻末注」と言います。
卒業論文の脚注の付け方2:引用の典拠を本文中に表示する
もう一つのパターンは、引用した文や言葉のすぐ後にカッコ付けで引用元の典拠を載せるという手法です。
こちらも例を用いて見ていきましょう。
「福沢諭吉が「天は人の上に人を作らず」(福沢諭吉『学問のすゝめ』岩波書店1994年)と言っています。」
このように引用した文や言葉にカッコを付け、そのあと引用の典拠として
著者名・『書名』・出版社・刊行年
と丸括弧でくくるという手法です。引用した文や言葉が載っているページ数もその後に付けておくと丁寧です。
卒業論文の脚注のルールをしっかり守って、正しく脚注を使おう!
今回は、卒業論文の脚注のルールや正しい使い方について解説していきました。
この脚注のルールを守らなかった場合、自分に盗用の気持ちがないとしても厳しい指導教官の場合は、剽窃と取られてしまい、最悪卒業論文を受理されない場合も出てきます。
そうなってしまってはせっかくの卒業論文も台無しになってしまいますので、何かの言葉などを引用する場合は必ず脚注を正しく使いましょう!
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