心理学というテーマを面白そうと感じ、大学進学時に専攻として選ぶ学生は少なくありません。
しかし、一方で大学の心理学の授業はつまらないという噂もあります。確かに大学の授業の中には、内容が専門的過ぎて難しいと感じ「つまらない」と感じてしまう人もいます。
大学で心理学専攻に進もうと考えているけれど、「授業がつまらない」と聞いて不安になっている人に向けて、「つまらない」と言われる理由とその対応策についてご説明します。
大学で学ぶ心理学の授業がつまらないって本当?
大学で学ぶ心理学の授業がつまらないという噂を聞いて不安になっている人に向けて、その理由と対応策をご説明します。
大学で学ぶ心理学がつまらないと言われる理由は?
「つまらない」と感じる理由は人それぞれですが、大学で心理学を学んでみて「つまらない」と回答する人の中には、「想像していたのと違った」というギャップを理由に挙げる人が多い傾向にあります。
では、実際には入学前と学んだ後でどのようなギャップが生じているのでしょうか。
よく言われるギャップが以下の理由です。
①テレビや本の影響で「心理学」のイメージをしており、実際学ぶものと違った。
例えば「心理テストのイメージ」や「人の心を読むスキルを習得する」というイメージで
いた等といったことが挙げられます。
②概要的な話が多く、なかなか本質的は話に入らないため聞いていて退屈と感じる。
心理学だけに限らず、大学の授業の最初は「心理学とは」等といった概要的な話や歴史的な話から
始まります。そのため、あまり具体的な話に入らず想像していた授業と違うということも挙げられ
ます。
③文系の学部なのに統計や分析等の数学の知識が求められる。
日本では心理学は文系の学部に分類されます。しかし、実際には調査や実験をして分析をしたり計 算をすることも少なくありません。そのため、文系の感覚で入学した人が「数学や物理の知識を求 められ調査や実験ばかりしていてつまらない」と感じる人もいます。
以上4点はどういったことを学ぶかあまり調べない状態で学部を決めてしまった結果です。
特に②については、心理学に限らずどの学部でも導入は概要的な話ばかりです。そのため、「退屈」と感じる人も少なくないないようです。しかし、興味を持てる具体的な話に入る前に学問全体の知識を身に着けることが大切なのです。
私の友人も心理テストのイメージで心理学部を選択してしまい、「思ってたのと違う」と感じたと言っていました。また、「心理学部」というだけで「人の心が読めるの?」と聞かれることも多く「そんなスキルは身につかないのに…」と感じていたそうです。
大学で学ぶつまらないと言われる心理学で学ぶ内容は?
心理学とは、人間や動物の心理が行動がどのようなメカニズムで働いているかを研究する学問です。
対象を人間とするのか動物とするのか、どのような場面を突き詰めて研究していくかにより、専攻分野が異なってきます。
心理学を学び、その知識を活かした職業としては「臨床心理士」「カウンセラー」等が有名ですね。最近では、企業専属の「産業医」を選択する人も増えているようです。
心理学は目的や対象によって細かい分野に分かれます。大学により、どの分野に注力しているかは異なりますが、例として以下の分野があります。
①認知心理学
知覚・学習・記憶・思考など人間の基本的な心的機能を研究
②動物心理学
進化の歴史などから動物の心の動きと行動を研究
③神経・生理心理学
心と身体のそれぞれ機能と関係を研究
④人格心理学
人格の形成過程などを研究
⑤社会心理学
集団内の個人や集団での社会的行動の研究
⑥臨床心理学
カウンセリング・心理療法の研究
⑦発達心理学
人間の一生(ライフサイクル)の中での心の発達の研究
⑧犯罪心理学
犯罪・犯罪者の心理の研究
最近ではITの発展に伴いIT分野と心理学の組み合わせ等といった分野も出て来ています。
漠然と「心理学を学ぼう」ではなく、「どんな心理学の知識を身に付けたいのか」まで考えるようにしましょう。
【参考】ベネッセ 教育情報サイト「心理学ってどんな学問?」
https://benesse.jp/juken/201501/20150129-4.html
大学で学ぶ心理学を「つまらない」としないためのコツは?
心理学の授業を「つまらない」と感じている人の多くが、”事前に思っていたこととのギャップがあったこと”が原因と感じています。
そのため、専攻を決める前に「心理学の授業で何を学ぶのか」を下調べしてから選ぶようにしましょう。
また、最初はどんな学部でも概要はつまらない傾向にあります。スポーツでも音楽でも基礎練習が楽しくないのと一緒です。しかし、その基礎があるとないとでは、知識の幅が変わってきます。
自分がこれから楽しく学ぶための礎と思って、前向きに取り組んでください。
コメントを残す