受験勉強でうつになるのは甘えているだけだと思っていませんか?
確かに受験勉強をしたくないから甘えで本人が言っているだけの場合もあります。
しかし、受験勉強でうつになるのは気持ちの問題だと簡単に結論づけてしまうのは大きな危険をはらんでいます。
今回は受験勉強でうつになるのは甘えではない理由と対処法についてお話ししていきます。
受験勉強でうつになるのは甘えとは言い切れない理由
まず、うつになる人の特徴として真面目な人が多いと言われています。
これは、真面目だからこそ全ての事柄を理想通りに進めようとしてしまい、現実と理想との間にギャップがあるため精神的なストレスがかかるからです。
つまり、受験勉強によってうつになるということは甘えではなく可能性がとても高いのです。
例えば、志望校合格に向けてやるべきことを様々ピックアップしてスケジュールを自分で考えていたとします。
勉強なので思った通りに成績が伸びるわけではなく覚えていなければならない用語や公式を忘れてしまうことも起こりえます。
そうした時に、自分の理想とのギャップを感じてうつになってしまうことがあるのです。
これは、甘えとは言えないのではないでしょうか。
さらに、うつになってしまう人が真面目であるということは責任転嫁が良くも悪くもできないということに起因していると言われています。
甘えのある受験生であれば学校や親、塾や予備校のせいにすることも容易にできます。
しかし、真面目だからこそ他のものに責任を求めず自分に責任があると思ってしまうためにうつになってしまうのです。
ここまでお話してきたように、受験勉強でうつになってしまう理由は甘えではないと言うことができます。
受験勉強でうつになることを甘えだと思われた時の対処法
うつというのは、デリケートな病気です。
重度の状態でなければ一見するとうつであるかどうかも判断が難しいのです。
目の前に元気に見える人がいたとしても、ふとしたキッカケでうつ症状が現れることもあります。
キッカケがあれば理解も対処もしやすいですが、何の前触れもなくスイッチが切れてしまうかのようにうつの症状が現れることもあるのです。
さらに、同じうつであっても、症状や重度は人それぞれのおかれている状況などによって異なります。
そのため、うつを間近で経験していない人にとっては対応が難しい病気なのです。
対処法としては、病院に行ってカウンセリングを受けることをお勧めします。
理解が浸透していないまでも、うつに対しては数年前よりも格段に理解をしてくれる人の数は増えています。
それでも、家族や友人など周囲の人に理解を求めるためにも、病院に行きカウンセリングを受けましょう。
そうすることで、診断書を発行してもらえるので周囲の人の理解が得やすくなります。
また、病院に行くことで治療の方法も明確に伝えてもらうことができます。
現在のうつの症状は薬を使った治療により、かなり緩和されることがわかっています。
こうした対処法をおこなうことで症状の改善をおこなうことができます。
受験勉強でうつになることが甘えだと思われた時の自分でできる対処法
まずは病院に行くことをお勧めしましたが、自分でできる対処法についてもお話していきます。
まずは、勉強は思った通りにはならないと自分を納得させることから始めましょう。
やればやった分だけ伸びるわけではなく人間は忘れていく生き物なのです。
むしろ、忘れていくことのおかげで嫌な記憶をいつまでも持たずに済むという無くてはならない機能なのです。
そのことをまずは理解しましょう。
次に、忘れてしまっても次に覚えるまでにかかる時間は短縮されるというメリットがあることを理解しましょう。
大丈夫、忘れても次はもっと早く覚えられると思ってください。
これを繰り返すことで短期記憶から長期記憶にうつりますので、忘れにくい知識の定着をすることができます。
そのあとは、受験勉強を楽しむ工夫をすることです。
勉強は面倒なものですが、自分で語呂合わせを作るなど楽しむ工夫をおこなうことで気楽に勉強に取り組むことができると良いです。
現在は学歴重視の世の中ではないので、大学や高校など通過点に過ぎないと理解することで気持ちが楽になる人もいます。
最後の対応としては、SNS上でも現実でも良いので相談できる友人を見つけることです。
受験勉強は1人での戦いのように思うかもしれませんが、同じように伸び悩んでいる人はたくさんいます。
自分だけではなく、同じように苦しんでいる人がいるからこそ、自分も負けずに頑張ろうと思える人もいるので、こうした友人を作ってみましょう。
受験勉強でうつになることが甘えではない理由と対処法まとめ
うつになる人の特徴は真面目な人ということです。
そのため、決して気持ちの甘えが原因ではありません。
だからこそ、少し気の抜き方を覚えるために病院でカウンセリングを受けることや思考を変えてみるという工夫をしてみましょう。
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