近年、多くの企業で「リクルーター」が採用活動の要として活躍するようになってきました。
リクルーターに選ばれると通常の業務に加えて仕事が増えるため大変な部分もあります。しかし、会社の顔として活躍できるため「リクルーターに選ばれたい」と思う人も増えてきています。
そんな「リクルーターに選ばれたい」と思っている人に向けて、リクルーターに選ばれる人はどのような人なのか解説していきます。
リクルーターには選ばれる人はどのような人なのか?
リクルーターの役割とリクルーターに選ばれる人の特徴について説明していきます。
リクルーターで選ばれる人に求められる役割
リクルーターとは企業が人員の募集や求人をする人のことを指し、採用主担当の人事部から依頼を受け補助の役割を担います。
人事部と学生の橋渡しの役割が期待されているため、比較的学生と世代の近い年次の若い社員や対象の学生と同じ学校・学部出身者が多く選出される傾向にあります。
リクルーター制度を設ける目的として、大きく分けて「会社の理解促進」「学生の志望度の向上」「内定辞退防止」があげられます。人事からの通り一遍の説明より、リクルーターからの生の声の方が学生には響くでしょう。また、結果優秀な学生の志望度をあげられる可能性があるということで多くの企業で導入が進んでいます。
実際、2018年に株式会社ディスコが就活生に実施したアンケートでは、リクルーターと接触した学生の9割が「志望度に影響する」と回答しています。
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/19monitor_201809.pdf
※「とても影響する」「ある程度影響する」の合計
リクルーターで選ばれる人がすること
では、リクルーターに選ばれる人はその後どのような活動に携わっていくのでしょうか。
会社により程度な内容は異なりますが、一般的に以下の対応を求められることとなります。
1.採用イベントのサポート
就活フェアや会社説明会のイベントに参加し、学生への声がけや質疑応答等の対応をします。
2.会社の採用ページへの掲載
会社のホームページ内の採用ページにインタビュー記事や写真等が掲載されることもあります。
3.OBOG訪問対応
出身校や学部が同じ学生のOBOG訪問に個別で対応をします。
4.面接前後のフォロー
面接前に緊張を和らげたり、面接後に学生に感想を聞いたりします。
5.内定辞退防止のフォロー
内定後、悩んでいる学生に向けメールや面談等でフォローをしていきます。
リクルーターで選ばれる人の特徴
冒頭で述べた通り、リクルーターは採用場面において「会社の顔」となります。
そのため、一見「成績をあげている優秀な人」が選ばれるような気がしますが、そうとは限らないのです。
実際、私もリクルーター協力の依頼を受け採用活動に携わっていた時期がありました。当時私はSEとして仕事をしていたのですが、文系出身だったこともありSEとしての活躍は志半ばという状況でした。それでも、5年近くリクルーターとして活動することができていたのです。
そのうち、他の社員をリクルーターにアサインする側になり始めたのですが、その際に基準として言われたのが以下の3点でした。
1.採用活動の手伝いに意欲的で笑顔で引き受けてくれる人
2.会社で欲しい人材のイメージに合っている人
3.学生が「この人と一緒に働きたい」と思ってくれそうな人
当然のことながら依頼する側も前向きでない人にお声かけはしずらいですよね。
「仕事が手一杯なので他の業務はできません」という人や「学生の相手はしたくないです」という人に敢えて声をかけるような人はいないでしょう。
また、会社が採用したいイメージと異なる人をリクルーターにしてしまうと、本来欲しい学生が遠ざかってしまう可能性があります。例えば、周りと協調性を持って仕事をする人を採用したいにも関わらず、単独で黙々と仕事をする人を連れてきてしまうと、協調性を持って仕事をしたい学生は「この会社は違うかも?」と感じてしまうでしょう。
そしてリクルーターとしての最大の役割は「こんな人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらうことで学生の入社に繋げることです。そのため、一緒に働きたい先輩像にマッチする人が適任といえます。
逆に以下の3点のいずれかに該当しそうな人は除外するようにも言われていました。
1.不潔そうに見える人
2.仕事に疲れ切ってしまい会社に恨みつらみがある人
3.学生に対して上から目線で高圧的な態度を取りそうな人
リクルーターでなくとも、これに当てはまる人とはあまり接したくないですよね。
このような人がリクルーターとして出てきたら、大半の学生は志望度を下げてしまうでしょう。リクルーターになりたい人は上記3点に当てはまっていませんか。
特に「3.学生に対して上から目線で高圧的な態度を取りそうな人」は意外と当てはまる人も多いので注意が必要です。入社してしばらく経ち仕事ができるようになってくると、若年層に対して先輩風を吹かしてしまう人も出てくる傾向にあります。
自分は該当していないか、振り返ってみてください。
リクルーターで選ばれる人になるには?
改めて、リクルーターに選ばれる人をまとめます。以下3点に該当する人です。
1.採用活動の手伝いに意欲的で笑顔で引き受けてくれる人
2.会社で欲しい人材のイメージに合っている人
3.学生が「この人と一緒に働きたい」と思ってくれそうな人
一方、リクルーターから遠ざかる人は以下3点に該当する人です。
1.不潔そうに見える人
2.仕事に疲れ切ってしまい会社に恨みつらみがある人
3.学生に対して上から目線で高圧的な態度を取りそうな人
リクルーターになると仕事も増えますが、とてもやりがいがあります。
私はリクルーターで担当した学生が「あなたに憧れて入社を決めました」と言ってくれたときは心から嬉しかったです。
リクルーターとして選ばれた際は「来年一緒に働く仲間かもしれない」と思って接してあげてください。
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