「離職率の基準ってどうやって見ればいいの?」と思っていませんか?
確かに離職率の基準には様々なものがあり、一概に基準を考えるということは難しいのはその通りですが、実は離職率の高さの基準について定義することができるんです!
今回は離職率の高さの基準が気になる方に向けて、離職率の高さの基準などを解説します。
離職率の基準の計算方法
離職率という言葉の意味を知らない人でも、その言葉の意味が「離職する人の割合」だと推測することはできるはずです。
しかし実はこの「離職率」という言葉には複数の意味があり、複数の計算方法があるのです。そのため単純に「やめた人の数」という計算をしているだけではない場合があります。
最初にこちらの見出しで、「離職率の基準の計算方法」について、その種類を解説していきましょう。
離職率の基準の計算方法1:単純に離職者の割合を計算したもの
最初に紹介する離職率の計算方法は、「単純に離職者の割合を計算したもの」です。
つまり一定期間の中で在籍社員の中からどれぐらいの社員が辞めたのかを単純に計算したものとなります。
例えば、年度当初に200人の社員がいたとし、その年度末に辞職者・退職者含め20人の社員が離職したとします。その場合、離職率は10%となります。
これはその会社の全ての離職者を含めて計算しているため、離職者の数値としては高くなりがちです。
離職率の基準の計算方法2:定着率と関連して計算したもの
次に紹介する離職率の基準の計算方法は、「定着率と関連して計算したもの」です。
これは、新入社員や中途採用者などのその会社に入社したばかりの社員を対象にして離職率を図っているものです。
つまり200人の社員がいる会社で、その年度に新入社員・中途採用社員が2名離職したということになれば、その会社の離職率は「1%」ということになります。
新たにその企業への就職活動を考えている方は、こちらの新入社員や中途採用社員を対象にした離職率を参照するようにしましょう。
離職率の基準の高さから見る企業の状態
次に紹介するのは、離職率の基準の高さから見る企業の状態です。離職率の基準の種類はありますが、それでも離職率という数字だけで企業の状態をある程度、見測ることができます。
離職率の基準の高さから見る企業の状態1:離職率が高い場合
離職率が高い企業の場合、一見、いいイメージを持たれないかもしれません。しかしこれは社員の流動性が高いということでもあり、人間関係的なしがらみがあまりない、風通しのいい会社であるという可能性もあります。
そのため、その企業に長くいるということを前提としなければ一時的には過ごしやすい企業である場合があります。
しかし一方で、そのような企業は変革期のフェーズに入っている場合があり、労働環境が過酷であったり、スキルやノウハウが社員間で統一できておらず、引き継ぎに苦労するという場合もあります。
離職率の基準の高さから見る企業の状態2:離職率が低い場合
離職率が低い企業の場合、離職率が高い企業とは逆で、「安定している」「社員が定着している」といったいいイメージを持たれるかもしれません。
しかし、先ほどの離職率が高い企業の反面として、風通しの悪い環境で人間関係のしがらみがきつい場合もあります。
一方でもちろんメリットもあります。それは社員の育成システムがしっかりとしていたり、過去のデータやノウハウ、スキルなどが継承されているということです。
離職率の基準が高い業界や低い業界は?
最後に離職率の基準が高い業界と低い業界を紹介していきましょう。
先ほどの見出しで確認した離職率の高い企業・低い企業の状態と、業界の状態はほぼ同じだと考えてもらって構いません。
離職率の基準が高い業界
離職率の基準が高い業界は、「飲食サービス業界」「宿泊業界」「生活サービス業界」「娯楽系業界」「不動産業界」などです。
これらは人に対してサービスを行う業界であったり、ノルマが過剰に高い業界であることが多いです。
またサービス業界は給与が低いということも多く、業務内容と給与が見合っていないために離職率が高いということが挙げられます。
離職率の基準が低い業界
離職率の基準が低い業界は「建設業界」「複合サービス事業」「生活インフラ業界」です。
つまり、電気・熱・水道・ガスなどといったような生活に必須のものであったり、住居などの提供を行う業界ということになります。
離職率の基準の高さを参考に自分の会社に当てはめてみよう
最初に紹介した離職率の定義を自分の会社に当てはめてみましょう。
そして自分の企業がもし悪い意味で離職率が高いのであれば、早期離職を検討していってもいいということが言えます。
コメントを残す