「寸志」という言葉を聞いたことはありますか?
ビジネスシーンの飲み会で「寸志」と書かれた封筒を渡される場面に遭遇することもありますよね。学生時代には馴染みのない言葉なので「寸志って何?」「どのように対応したらいいの?」と戸惑うのではないでしょうか。
今回は飲み会の席で初めて寸志という言葉を聞き、戸惑っている人に向けて寸志の意味と取り扱い方について解説します。
飲み会で渡される寸志とは?
飲み会で渡される寸志について説明していきます。
飲み会で耳にする寸志とは?
「寸志」とは、「いささかの志」や「心ばかりの贈り物」という意味です。ビジネスシーンではお世話になった人へのお礼や感謝の気持ちを表すために「少しばかりですが」と言って渡されるときに使います。
封筒に『寸志』と書かれて金銭を渡された際は、先方から「お心遣い」としていただいたことになります。
この「寸志」は目上の人から目下の人に対して厚意として渡されるものとなります。そのため、間違っても目下の人が目上の人に対して「寸志です」と言って渡してはいけません。失礼にあたりますので注意してください。
飲み会で寸志を渡される場面とは?
寸志は飲み会の席以外でも渡される場面はあります。今回は飲み会に限った画面で説明していきます。
場面としては、例えば宴会や歓迎会などで上司か「寸志」と書かれた封筒を幹事に渡すといったことが多いようです。一般的に会が始まる前に渡される傾向にあります。会が始まってお会計のタイミングですと、幹事の人がお会計に戸惑うと配慮されてのことです。ただし、状況に応じてお開きになった後こっそりと渡されることもあるので、最初に渡されなかったとしても驚かないようにしてください。
受け取ったら、ご厚意をちょうだいしたことを参加者の人に紹介するのが礼儀です。その際に注意したいのが「寸志をいただきました!」と言わないことです。
寸志はあくまでも渡す側が「ほんの気持ちですが…」と言って渡すものです。つまり渡した側が謙遜して言っている言葉です。
手土産を持って行ったときに「大した物ではありませんが…」や「つまらない物ですが…」と言って渡すことが多いのではないでしょうか?
そのときに受け取る人がその場にいた人に「○○さんからつまらない物をいただきました」と紹介しないですよね。それと同じことです。
紹介の仕方としては「○○さんからご厚意をいただきました」「○○さんからお心遣いをいただきました」という言い方がよいでしょう。お気持ちとしていただいた物ですので、金額にも触れないようにしましょう。
飲み会で寸志を渡された!お礼はどうする?
飲み会で寸志を受け取ったら、何かお礼をした方がいいのか悩みますよね。
最も多い方法は「次回の飲み会の会計に追加する」ことです。渡した際に「ありがとうございます。次回これでまた一緒に行きましょう」と言われて嫌な気持ちになる人はほぼいないでしょう。
また、他にもちょっとしたお菓子等を渡す人もいるようです。
会社によって慣習も異なるため先輩に「寸志を受け取ったらどのように対応すべきか」は予め聞いておくと安心です。
そして何より大切なのは「感謝の気持ちを伝えること」です。
寸志を渡してくださる方は大抵お礼を期待して渡してはいません。喜んでくれることや楽しんでくれることが一番のお礼なのです。
もちろん、その場で「ありがとうございます」と感謝のお言葉を伝えるのは当然です。しかし、それにプラスして解散した後や翌日の朝一にはお礼メールを出しましょう。実はこれが何より大事です!
私自身も目上の方と飲みに行く機会があり、寸志ではないですが多めにご出資いただくことやご馳走になるときがあります。その際は欠かさずお礼のメールを出しています。
私は以前、何度かご一緒している方と飲みの席で「その場ではお礼を述べてくれる人は多いけど、後からお礼のメールやメッセージを出してくれる人って最近少ないんだよね。意外と後からのお礼って嬉しいから寂しいんだよね。だから毎回ちゃんとお礼メールをくれて嬉しい。」と言われたことがありました。
これはこの方に限った話ではなく、意外とそのように感じている人が多いということを耳にします。やはり「気持ち」が一番のお礼ですよね!
飲み会で受け取った寸志の扱い方はもう大丈夫!
寸志は目上の方からご厚意でいただくもの、ということは理解できましたね。寸志を受け取ったら感謝の気持ちを込めて参加者の方に紹介しましょう。
そして、お礼の仕方は会社の慣習を確認しつつ何よりお礼言葉と連絡を忘れないように心がけましょう。
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